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With Your Love Now

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Alegria! / Bossa Rio

一曲目がいきなり"Spinning Wheel"という強烈な曲のカバーから
始まるただひたすら気持ち良い一枚。目に悪いジャケも被写体の
いなたさも含んだトータルの気持ち良さは流石全盛時のセルメン。

しかしなー。毎度書いてるような気がするが、結局自分はこの
系統のbossa novaを心の底からは好けないんだなとも思う。
このレベルの名盤ですらほどなく脳内ではbossaという大きな
一くくりの中に塗り込められて記憶から個としては埋没してしまう
というか・・・・・・ボサって結局"wave"が一枚あれば十分なんじゃ
ないかという短絡的で怠惰な事を思ったり思わなかったり。
レゲエとかもそれに近いか。大系的に聞き込んでドップリつかりたい
と感じられないんだよなあ。体が許して求めても心は許さないというか。

それにしても

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セルメンの新譜の顔ジャケは怖い。


――


本日のギガビ師匠の最新10曲

Can't Stop The Music / Village People
Soul Suckers / Amos Lee
Pauvre Lola / Serge Gainsbourg
Behind the Mask / YMO
Friends of Mine / Of Montreal
冬の妖精 / 松田聖子
Someday / 佐野元春
The Tower of Learning / Rufus Wainwright
Dark Blue / Jack's Mannequin
Buzzin' Fly / Tim Buckley

なんか中盤が不思議に80'sな師匠であった。
# by speedofsound | 2006-01-29 01:48

Baba O'riley

イヤホンが難聴の原因に――『ザ・フー』のギタリストが警告

もう古い記事だが。それほど爆音にして聴く習慣がないので割と
他人事か。だって唸る重低音、コーン紙破れろとばかりの轟音で
ロジャニコやらC・ロンジェやらのウィスパリング聴いてもなあ。
で、轟音で聴いてビリビリ感じたい数少ないバンドの一つが他ならぬ
THE WHOなんだが(w

駅から家路の最後が急な坂で、普段は途中からチャリを押して
歩くのだが、たまに元気なときとか腹立たしい気分の時とか
立ちこぎで一気に坂を上る。そういう男気爆発の(意味不明)
時にはやっぱりKids are All RightやSubstituteを鼓膜が破れる
ような音で聴きたいよなあ。


――


久々にネット巡回中のギガビート師匠の
最新チョイス10曲でも書いておく。

The Purple Bottle / Animal Collective
Sunrise in the Third System / Tangerine Dream
聖おじさん / 電気Groove & スチャダラパー
太陽の恋人 / 桜木健一
For What It's Worth / The Cardigans
Alice in Wonderland (Take 2) / Bill Evans Trio
Turquoise Hexagon Sun / Boards of Canada
まっくら森の歌 / 谷山浩子
Brandy / Eighth Day
Autumn Almanac / Kinks

谷山浩子はこれ以外にほとんど知らないんだが、
きっと聴いたら自分のオタな部分が共鳴して
それなりにハマってしまいそうで、どうも怖くて
手が出せない。
# by speedofsound | 2006-01-15 23:01

Epitaph

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Nancy Priddy / You've come this way before

週一ぐらいで普通に買った盤の感想を更新でいいのだが、
つい肩肘張って面白い事書こうと考えて結局思いつかなくて
書けないという悪循環というか無い物ねだりの子守唄というか。
まあ今年もそれなりによろしゅう。去年は正直ベストを選出できる
程の量も熱もなかったが今年は少し復帰できそうか。


年末年始は布施明の紅白での響鬼さんとの共演部分とこの
nancy priddyの初CD音源ばかり聴いていた。今年の名古屋
の半端ない寒空がグリニッジ・ヴィレッジの空に感じられる一枚。
フィル・ラモーンがプロデュース。六十年代東海岸ド真中という
感じの音。節度を失わない程度のサイケアレンジ。その上を泳ぐ
ような可愛らしい歌声がたまりませぬ。

しかし猛烈に偏見に満ちた印象だが、グリニッジ・ヴィレッジ方面
って皆頭良さそう。東海岸高偏差値、西海岸バカという最低の偏見
があるのは何故だろうか。あとみんなザックリとしたセーター愛着。
タートルネック。芝生の上にやたら座ってる。なんとなく。
# by speedofsound | 2006-01-09 22:31

Hadschi Halef Omar

「ジンギスカン」20年ぶり復活へ

一応毎年クリスマスには努めてクリスマスっぽいネタを書いてた
ような気がするが、今年は例年以上の多忙と寒波でそんな気力が
出ぬまま終了。もう雪はいいです。勘弁してください。背広の裾
が汚れます。ドロドロで今尚半端に残る雪だるまを見ると死にたく
なります。

CDも買ってはいるが積みっぱなしでジェンカみたいになっている。
そんな中ポイントがたまった余興でジンギスカンのベストを買って
みた。再結成とかさっき知ったが、まあどうでもいい。正直、同名曲
と「もすかう」と「サムライ」だけしか知らなかったのだが・・・・・・
聴いて評価がかなり改まった。そうか所謂ユーロビジョンコンテスト系
の音か。東欧北欧の泥臭さ、ABBAや後期カーペンターズ風の家族的
垢抜けなさを全面に出した音のグループなのだなと再認識。曲名が
ほぼ全編エキゾかつ秘宝館かつ英雄伝説。ゲルマン民族アーリア人の
斜め上への奢りが感じられて好ましい。

で、問題はそんな中の一曲「ハッチ大作戦」だ。曲が始まった瞬間、
背筋に寒気が走るほどの衝撃。脳の中の眠ってた部分が急に沸騰し
フル回転したような昂揚感。

すっかり忘れていた。子供の頃物凄くこの曲が好きだったという事を
完全に忘れていた。大好きだった。もう死ぬ程好きだったのに、どうして
今日まですっかり曲の存在すら忘れていたのだろう。不思議で仕方がない。
それほど頻繁にかかる曲でも無いとは思うが、上手い具合に自分は
ラジオやレコ屋でこの曲をスルーしてきたのだろうか。

そしてその瞬間曲に付随する記憶もゴソっと芋蔓式に蘇ってきて
不思議な気分。祖母と一緒にこれをテレビで(どうやらポンキッキ)
聴いてゲラゲラ笑った記憶とか、その頃しばしば扁桃腺肥大で学校
を休んでた時の薬の甘い臭いとか冷たい汗で濡れた布団の感触とか
その頃の近所の光景とか、同級生だったS君の家が畳屋でその家の
臭いとか、そこの二階で読んだ子供向け推理ブックで尖った氷を凶器
にしたという話がとても怖くて氷が嫌いになった事とか、もう大量に
ドバっと脳の表面に浮かんできて陶然とした。割と物覚えは良く、
子供の頃の記憶も結構幼少の頃まで整然と辿れると自分では思って
いたが、全然そんな事はなかったのだな。埋もれたままの思い出とか
まだまだ一杯あるんだと思うと悔しいが、逆にそれらは消えてなく、
脳の奥に解凍パスがわからないzipファイルのように仕舞われているんだ
と思うと嬉しくもある。


―――


今年はおそらくこれが最後の書き込み。
自分の環境がかなり変わった事もあり、更新もままらない状況のこの
一年ではあったが、来年はおそらく今の生活リズムに慣れてくると思う
のでもう少し更新ペースはあがるんじゃないかと思う。まあ生暖かく
気長にお付き合い下さい。

良いお年を。
# by speedofsound | 2005-12-26 01:37

耀く太陽背に受けて――

山下毅雄さん死去「ルパン三世」「七人の刑事」作曲


嗚呼・・・・・・・・・・・・・・

自分は、いや日本人の多くは・・・・・・彼の名前を忘れる事はあっても
(あるいは最初から知らなくても)、ヤマタケの生み出した音楽を
忘れる事はないだろう。彼の口笛は皆の心の底、意識の奥、記憶の
向こうでうねうねと沈殿し、ねじくれ続けるだろう。ノスタルジー
の世界に、あの頃かじりついたテレビの思い出に、永遠に深みを
与え続けるだろう。合掌。
# by speedofsound | 2005-11-26 01:20